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2020-05-09

ちいさな星座絵にまつわる ちいさな物語Ⅲ

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その昔

星は今よりもずっと

光り輝いていたんだって

   

☆・・・・・☆・・・・・☆・・・・・☆・・・・・☆

  

ある星座の採集者のおはなし

私はそれまで星を美しいと思ったことはありませんでした。

生まれてからずっと視力が弱く

私が見上げる天は漆黒で、輝く星というものをみたことがないのです。

はじめて星座を採集した日、手のなかで輝く星のなんと美しいことよ。

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それから、私はこうして星座をつかまえては

星をながめるのが好きになりました。

漆黒の天を見上げては

手のなかの星たちが輝いているのを想像するのです。

それからです

私が星を美しいと思うようになったのは。

 

☆・・・・・☆・・・・・☆・・・・・☆・・・・・☆

 

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ある星座の採集者のおはなし

なにもかも嫌になって、私は旅にでたのです。

とくべつ行きたい場所もない

会いたい人もいない

目的もない旅だったので

天の道しるべに従い、北へ北へとむかいました。

ある時ほんの気まぐれに星座の採集の仕方を教わり

実際に採ってみたのです。

 

道しるべの星 こぐま座

 

手のなかのちいさな星座をみて、何故か私は泣きました。

ずいぶんと長い時間そうしていたと思います。

それは、心を揺さぶるものはなく

なにも感じなかった私のなかに灯った

ちいさな希望の光でした。

 

まだなにも始まっていない

まだなにも終わっていない

いつしか私は0ゼロにもどっていました

 

それから各地へ向かい、こぐま座を集めはじめました。

その時から、私はただの放浪者から旅人となったのです。

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Twitter #ちいさな星座絵 #ある日のこぐま座

 

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